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【愛の不時着】脚本家パク・ジウンの作品からみえてくる「愛の不時着」ヒットの要因

今、日本で大人気の「愛の不時着」。

 

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常にNETFLIXでTOP10入り。

おうち時間の影響でNETFLIXに加入する人が増えたり、多くの芸能人がおすすめしたことで、多くの人に観られ、注目を集めています。

 

そして今、日本だけでなく「愛の不時着」はアジアを超えて北米にまで人気の輪が広がっているようで週間タイムズのおすすめの韓国ドラマにも選ばれていたりするようです。

 

今、最も勢いのある韓国ドラマ「愛の不時着」。

どうしてこのように多くの人に支持されるのでしょうか?

 

この疑問については北朝鮮のリアルな暮らし、切ないロマンディックコメディ、そしてビッグスターによる迫真の演技力など、その大ヒットの理由は主にこれらが要因となっているといわれています。

 

しかし、私は前回、このドラマの脚本家であるパク・ジウンさんの過去作品についてまとめた記事をあげたのですが、彼女の過去作品を遡ることで「愛の不時着」のヒットした根元にあるものがみえてきたのです。

 

そこで今回は、「愛の不時着」の脚本家であるパク・ジウンさんの過去作品を考察することで、今、大ヒットしている「愛の不時着」のヒットの要因を明らかにしていきたいと思います。

 

 

パク・ジウンの過去作品からみえる作品の方向性

 

 

まずは、彼女の過去作品からパク・ジウンさんが今までどのようなジャンルの作品を手がけてきたのかについてみてみたいと思います。

 

 

彼女の今まで手がけた作品は「愛の不時着」をふくめ全部で7作品あり、そしてそのほとんどが韓国で多くの支持を受け大ヒットした作品ばかりです。

 

 

そんな彼女の作品を辿っていくと、彼女の手がけた作品には2つのジャンルに分かれているということがわかってくるのです。

 

 

2012年に放送された「棚ぼたのあなた」。

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この作品は超完璧な医師と棚ぼたのような結婚をしたヒロインが、結婚したことで起こる様々な問題に立ち向かっていく主婦の物語なのですが、このドラマでは”既婚女性”が実際に直面するような問題、職場の居づらさや偏見、また嫁姑問題などを取り上げるなど、主婦の身近にあるリアルな問題について描かれています。

 

 

そして2015年に放送された「プロデューサー」。

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放送局を舞台にして、そこで働く4人の複雑な恋愛関係を描いたこの作品。

このドラマでは夜勤や夜更かしが当たり前な過酷な放送局の仕事をリアルに再現したドラマになっており、またKBSの放送局とのコラボレーションによって実際に放送されている番組が作中に登場していることで、放送局の現場をよりリアルに再現したドラマになっています。

 

この2つのドラマには共通する点があります。

それは「リアル」を追求しているということです。

「棚ぼたのあなた」では既婚女性のリアルを、そして「プロデューサー」では放送業界のリアルを追求し多くの人に共感や興味をもたせることでどちらのドラマもヒットへと繋がっているのです。

 

特に「棚ぼたのあなた」では、実際に主婦層にとても人気だったようで、主婦ら女性層の絶大な支持から大ヒット作につながったようです。

 

リアルを描くことで多くの人に共感を持たせることができるのはパク・ジウンさんがリアルな世界をドラマで表現することに秀でているということだと思います。

 

 

続いて2013年に放送された「星から来たあなた」。

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素性を隠しながら地球に暮らす宇宙人と、わがままなトップ女優の3ヶ月の切ない物語を描いたこの作品。

このドラマは1609年に実際に記録されている未確認飛行物体の目撃談に基づいて、パク・ジウンさんがそれに想像力を含ませたことで出来上がったストーリーのようで韓流トップスターと宇宙人の3ヶ月限りの甘くて切ないロマンスに、韓国のみならずアジアで大ヒットとなったドラマです。

 

そして2016年放送の「青い海の伝説」。

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人魚とイケメン詐欺師の時空を超えた切ないラブストーリーを描いたこの作品。

 

このドラマは韓国で古くから伝わる実際の説話集に記録されている実在の人物、キム・ダムリョンという人が漁師に捕らえた人魚を海に返してあげたという物語をモチーフにして作られた作品になっており、前世と現代を織り交ぜた時空を超えた運命の恋の話に多くの人が感動し、人気を集めた作品です。

 

これら2つのドラマの共通点はまさに、ファンタジーです。

どちらも実際にあるおとぎ話などを参考に、そこにパク・ジウンさんが想像を膨らませて出来上がった作品になっています。

 

宇宙人と人間、人魚と人間のファンタジーの世界での切なくて愛しいラブコメディを手がけ、どちらも多くの人気を集めました。

 

実際に伝わる話をベースに、ここまで壮大で素敵なストーリーを生み出すことができるなんてすごい想像力だと思います。

 

実際この2つの作品によって、パク・ジウンさんは”ファンタジーロマンスといえばこの人!"と言われるようになったようです。

 

ここまでで、パク・ジウンさんの作品には現実の世界や仕事をリアルを追求した作品と昔話をモチーフにしたファンタジーロマンス作品の2つの傾向があり、それがどれもヒットに繋がっているということはこれら2つのジャンルが彼女の脚本家としての強みになっているということがわかると思います。

 

 

しかし彼女の作品は一方では綿密にリアルを追求した作品を作って、一方ではファンタジーの世界に徹底した作品を作り上げていてとても両極端だなと思いませんか?笑

 

 

過去作品からみえてくる「愛の不時着」のヒット要因

 

ここまで、私は考えてみて思ったんです。

「愛の不時着」は一体どっちなんだろうか???

そして考えた結果、このドラマは彼女の2つのジャンルが混ざり合ったドラマになっていると考えました。

 

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「愛の不時着」というリアルにありそうでないというこの物語のストーリーでは、パラグライダーで北朝鮮に不時着してしまうという絶対にないだろうというような設定や、北朝鮮人が韓国に潜入するという場面などから、ありえないだろうというファンタジー要素が感じ取れます。

しかし、そんなありえないだろうというこの話を舞台である北朝鮮での暮らしを脱北者などからの監修協力に力をいれるなどしてリアルに描くことでありえるかのようにリアルに感じられるようになっています。

 

 

つまりこの「愛の不時着」では彼女の作品の2つの傾向であり彼女の強みといえるものが組み合わさっている作品になっているのです。

 

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ということは、この「愛の不時着」は彼女のこれまでのドラマ脚本家としてのキャリアで培ってきたものの集大成というべき作品といえると思います。

 

特にこのドラマはパク・ジウンさんがこれまでで一番時間をかけた作品になっているので彼女はきっとこのドラマに特に力を注いだ作品であるし、そしてこのドラマは彼女の大ヒット作品たちを生み出したなかで培われたリアルを追求する力とファンタジーに想像を膨らませる力という彼女の強みがつまった作品なのです。

 

となると「愛の不時着」の大ヒットは必然であったといえるのではないでしょうか?

 

まとめ

 

今回は「愛の不時着」のヒットの要因を脚本家パク・ジウンさんの作品から探ってみました。

 

パク・ジウンさんは現実的な物語、そしてファンタジーを得意としていることが、過去作品からわかり、そして「愛の不時着」はそれら2つを融合させた物語であるということがわかりました。

 

つまり、彼女の力が最大限につめこまれた「愛の不時着」が大ヒットとなっているというのは必然だったといえるのです。